栃木県議会 2020-09-30
令和 2年 9月農林環境委員会(令和2年度)-09月30日-01号
○
中島宏 委員長 野澤委員。
◆野澤和一 委員 基準は一緒。そうですか。
○
中島宏 委員長 ほかにありますか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
中島宏 委員長 ないようですので、以上で質疑を終了いたします。
これより、
付託議案の採決を行います。
本案は原案のとおり決定することにご賛成の委員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○
中島宏 委員長 挙手全員であります。したがいまして、第7
号議案は原案のとおり可決されました。
続きまして、
環境森林部所管事項について報告があります。
報告事項は、
スマート林業の推進についてほか6件です。
なお、質疑については全ての
報告終了後に一括して行いますので、ご了承願います。
それでは、報告願います。
説明は着席のままで結構です。
○
中島宏 委員長 坂入次長兼
環境森林政策課長。
◎坂入 次長兼
環境森林政策課長 それでは、右上に
報告事項1と記載のある資料をご覧願います。
スマート林業の推進についてご説明をさせていただきます。
まず、囲みの中ですが、内閣府が未来技術社会実装事業としまして、今年度全国で12事業を選びましたが、その中の一つとして、本県が提案した
スマート林業推進に係る事業が選定されました。
今後、国や関係者で構成します協議会を設置いたしまして、本県での
スマート林業実現に向けまして、取組を展開してまいります。
そこで、この事業概要やスケジュールについて報告させていただくものです。
まず、1の本県の現状と課題です。
ご案内のこととは思いますが、利用期を迎えた森林のフル活用、川上・川中・川下の需給のミスマッチ、林業の労働生産性及び安全性向上、魅力アップなどの課題があります。こうした課題の解消に向けまして、
スマート林業を推進してまいります。
2の事業の内容です。
恐れ入ります。裏面をご覧いただきますようお願いいたします。
資料の中段の部分になりますが、実装を目指す主な事業内容を記載しています。
事業の柱は大きく3つになります。
1つ目、左側の森林資源情報のデジタル化・可視化です。
航空レーザー計測により、樹種や地形などの森林資源の情報を把握しまして高度利用を図ってまいります。
2つ目は、真ん中、生産管理のICT化です。
製材工場などの需要側のニーズに応じまして、木材生産が行えるよう、ICTを活用しました需給のマッチングシステムを導入していきます。
3つ目、右側になりますが、自動化による労働負荷低減です。
伐採・集材などの自動化、林業用のアシストスーツ、苗木の運搬用ドローンなどの導入実施を進めてまいります。
資料の表に戻っていただきたいと思います。
3の地域実装協議会の設置です。
このポンチ絵に記載のとおり、国の関係省庁、県・市町、大学、林業
関係団体などで構成します地域実装協議会を設置いたしまして、現場のニーズを踏まえながら事業内容について具体的な検討を進めてまいります。
そして、各種補助金の活用も含めまして、関係省庁からの総合的な支援を受けながら事業を展開してまいる予定です。
4のスケジュールです。
現在、協議会構成員の最終的な調整を行っておりまして、10月から11月にかけて1回目の協議会を開催する予定です。
スマート林業の推進については以上です。
報告事項2と記載のある資料をお願いします。
次期栃木県環境基本計画及び次期とちぎ森林創生ビジョンについてご説明をさせていただきます。
この2つの計画につきましては、6月の本
委員会におきまして、策定に向けた方針を説明させていただきました。本日は、両計画の骨子案についてご説明させていただきます。
囲みの中ですが、6月に環境審議会、7月に森林審議会を開催し、それぞれ骨子案を協議いたしました。今後、この骨子案をベースに
委員会の委員の皆様のご意見もいただきながら、11月を目途に具体的な施策、指標目標を盛り込んだ素案を作成してまいります。
1の次期栃木県環境基本計画、2の次期とちぎ森林創生ビジョン、骨子のポイントはこの記載のとおりです。
別紙をご覧ください。別紙1です。
次期栃木県環境基本計画の骨子案ですが、左側に丸がついた
四角囲みがありますが、時代の潮流としてのSDGs、Society5.0の動き、環境施策の新たな動き、そして、現計画の評価等を踏まえた現状・課題、これらを踏まえまして、右側になりますが、次の計画では将来像としまして、「守り、育て、活かす、環境立県とちぎ」を掲げまして、①から④の基本目標を設定したいと考えております。
基本目標には、新たに①の災害にも強い自立・分散型エネルギーで支えられる「とちぎ」を設定。また、②で低炭素社会を実現する「とちぎ」には、新たな施策の項目としまして、気候変動の影響による被害の回避、軽減を盛り込みます。
そして、③良好な生活環境が保全された「とちぎ」には、資源循環の取組として、新たに食品ロスの削減、プラスチックごみ対策を念頭に置いた取組を軸としてまいります。
次に、裏面をお願いいたします。
別紙2です。
次期とちぎ森林創生ビジョン(骨子案)についてです。
これも左側に記載のとおり、時代の潮流などを踏まえて、次期ビジョンの骨子を作成したものです。
右側になりますが、基本理念には100年先の未来を見据えまして「林業・木材産業の成長産業化」と「森林の適切な整備・保全」を掲げました。
重点施策としましては大きく3つです。
1つ目は、林業・木材産業の産業力強化で、素材生産力の強化などにより、稼げる林業の実現を目指していきます。
2つ目、森林の公益的機能の高度発揮でありまして、多様で健全な森づくりや森林所有対策により、災害に強い森づくりを推進します。
3つ目、林業・木材産業を支える地域・人づくりでは、現在進めております有識者会議での検討などを踏まえまして、次代を担う林業人材の確保・育成策を盛り込んでいきます。
そして、共通の施策としまして、先ほど報告1で説明いたしましたデジタル技術を活用した
スマート林業の推進を掲げ、①から③の重点施策の推進力としていきます。
資料の1枚目にお戻りください。
スケジュールです。
9月のこの
委員会の報告の後に、11月にそれぞれ環境審議会、森林審議会を開催いたしまして、素案の検討を行います。その後、県議会のご意見も頂戴いたしまして、パブリックコメント、最終の審議会を経て、3月に策定・公表を予定しています。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○
中島宏 委員長 相子
地球温暖化対策課長。
◎相子
地球温暖化対策課長 続きまして、
報告事項3をお願いいたします。
栃木県気候変動対策推進計画(仮称)につきまして、環境基本計画の部門計画となりますが、同じく骨子案をまとめましたので報告させていただきます。
まず、
四角囲みの中ですが、1つ目の丸、環境審議会の部会等で意見を伺いまして、今回、骨子案をまとめさせていただきました。
2つ目の丸です。この骨子案をベースとしまして、11月をめどに素案を策定してまいりたいと思います。
その下、1の骨子案ですが、ポイントとして緩和策、適応策と2点まとめています。これにつきまして、次の別紙カラー刷りのものが添付されていると思います。こちらにて説明させていただきます。
新計画の大きな推進の方向としましては、一番上の部分に細長く2点記載しています。温室効果ガスの排出削減対策である緩和策と、気候変動の影響による被害の回避・軽減対策である適応策、これを車の両輪としまして、行政、県民、事業者が一体となって推進する。そして、2つ目の矢印ですが、環境と成長の好循環の実現に向けたコベネフィットな取組や新たなビジネスチャンスを創出するという2点を挙げています。
その下については、黒い帯状の書き方で、左側と真ん中と右側と分けて書いていますが、左側につきましては、現在実施中の地球温暖化対策実行計画の部分で、その項目立てを掲げております。今年度末で終了となるため、新計画を策定していくものです。
真ん中につきましては新計画の策定のポイントをまとめています。背景となる時代の潮流とか、気候変動対策についての国内の新たな動き、その下の部分については現在の実行計画に基づいて取り組んできた結果としての現在の温室効果ガスの排出の状況、その下につきましては、ピンク色の部分ですが、新たに気候変動適応法に基づいて今回の新計画に盛り込もうとしている適応についての県内の状況について記載しています。
真ん中のブルーの温室効果ガスの排出状況ですが、2017年度の排出状況としては1,887万トン-CO2ということで、2013年度比でマイナス3.9%、これは目標としている2020年度マイナス10%、2030年度マイナス26%に対して、まだ達していないという状況でして、今後も努力が必要という状況になっています。
右側の新計画の骨子です。
一番上の緑色で囲った部分ですが、基本理念、またはキャッチフレーズとしまして、「抑えよう温暖化!備えよう気候変動!~強みを活かして持続可能な社会を目指す~」を掲げたいと考えております。
その下の1のブルーの部分については、温室効果ガスの排出削減を目指す緩和策の部分です。記載のような①から④のような内容のものを盛り込んでいきたいと思っております。
2番のピンクの部分です。ここについてが適応策の部分です。記載した①から③のような内容について素案に肉付けをして盛り込んでいきたいと考えております。
3番が重点プロジェクトです。①として再エネの導入のさらなる促進、この再エネについては、地域の脱炭素化にも資する地産地消とか、そういったものにも貢献するようなものを今後は進めていきたいと考えております。
②として、県庁の率先的な取組をさらに推進していきたいということ。
③としまして、気候変動適応について重点的に取り組むこととしております。農業、健康、自然災害等の3つの分野について、気候変動適応センターが将来予測等を示しながら進めていきたいと考えています。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○
中島宏 委員長 笹川
廃棄物対策課長。
◎笹川
廃棄物対策課長 次期栃木県廃棄物処理計画についてご報告いたします。
報告事項4の資料をお願いいたします。
上の四角の枠の中にありますとおり、今月15日に開催されました栃木県環境審議会廃棄物部会におきまして、骨子案が了承されたところです。今後、この骨子案をベースといたしまして、これまで説明のありました他の計画と同様、11月をめどに具体的施策や指標等を盛り込みました素案を作成いたしまして、年内には本
委員会においてまたご説明させていただきたいと思っております。
2枚目についておりますのが骨子案です。
こちらの裏面をご覧いただければと思います。
次期計画におけます施策展開につきましては、資源循環という大きな概念の下、テーマ1、ライフサイクル全体での資源循環の推進、テーマ2、資源循環の輪の中に残すための処理あるいは輪から外れてしまうものの処理に関します適正処理の推進、そしてテーマ3、資源循環を推し進めてまいります推進体制の確保、テーマ4、資源循環のエンジンともいえるかと思います廃棄物・リサイクル産業の振興、この4つのテーマに分けまして、具体的施策を整理してまいりたいと考えているところです。
これらを踏まえまして、資料の一番最後の部分ですが、先日の環境審議会廃棄物部会の委員の皆様からのご意見も頂戴しまして、次期計画の名称につきましては、仮称ですが、「栃木県資源循環推進計画」など、資源循環、これを意識したものにしてまいりたいと考えているところです。
説明は以上です。
○
中島宏 委員長 大栗
林業木材産業課長。
◎大栗
林業木材産業課長 続きまして、とちぎの林業人材確保・育成のあり方に関する検討状況につきましてご説明いたします。
報告事項5をお願いいたします。
四角の中に、まず検討状況のポイントを整理しております。
まず9月4日に、第2回有識者検討会を開催し、林業経営体の意向調査や、全国の状況を踏まえた就業前研修の在り方などについて検討を行ったところです。そして、今後、有識者検討会のご意見、本
委員会のご指導などを十分に踏まえ、総合的な研修制度の充実について検討を進める考えです。
それでは、具体的な状況についてご説明いたします。
まず、1の林業経営体への意向調査の結果です。
(3)に主な結果を記載しております。①の新規就業者に求める能力は、現場で活躍できることが最も重要との結果でした。また、②の特に育成すべき人材としては、様々な作業が可能な人材が最も多い回答でした。
次に、2の林業大学校の設置状況です。
全国に18校ある林業大学校の特徴を、ここでは3点で整理しています。まず、左側の設置状況は、平成26年度以降、1年制の研修機関が多く設置されている傾向にあります。真ん中の林業就業率は、特に1年制が9割を超えている状況にあります。そして、右側の定員は、記載のとおり、ほとんどが20人以下という状況になっています。
2ページをお願いいたします。
3の研修体系(案)です。
3ページの横表をお開き願いたいと思います。
この体系図の左側にあります未就業者で就業を希望する者を対象にして、赤枠で囲んでいますが、就業前研修を単科も含めて位置づけております。
一方、この右側になりますが、就業者を対象とした研修は、これまでの実施の内容や手法を見直しまして、習熟度に応じた体系的な制度に充実させていく考えです。
恐れ入ります。2ページにお戻りいただきまして、4の就業前研修制度のあり方についてです。
ここでは項目ごとに論点を整理し、委員の主な意見を右側に記載しています。この中で、中ほどになりますが、類型と期間は研修型の1年制が林業経営体のニーズを踏まえると望ましいといったご意見をいただいたところです。そのほかにも、下の方になりますが、カリキュラム、立地環境、施設整備などについても記載のご意見をいただいております。こうした意見を十分に踏まえまして、引き続き検討を進めていく考えです。
次に、5の検討の進め方です。
記載のとおり、今後、11月を目途に開催する第3回の有識者検討会の状況も本
委員会にご説明をし、ご意見を賜りたいと考えているところです。
説明は以上です。
○
中島宏 委員長 渡邉
自然環境課長。
◎渡邉
自然環境課長 続きまして、令和2年度特定外来生物でありますクビアカツヤカミキリの被害状況等についてご報告いたします。
報告事項6をご覧ください。
令和2年7月末時点で、足利市、栃木市及び佐野市において被害木が確認されておりまして、前年度末から213本、19.5%増加している状況です。
引き続き、生息域の拡大抑制のため、被害対策協議会を中心に防除対策を実施してまいります。
1の被害状況をご覧ください。
表になっています。一番下、令和2年7月末時点で、合計で1,301本となっています。一番被害の多い樹種はサクラとなっておりまして、モモ・ハナモモが次に来るという状況です。
2の生息域の拡大抑制のための取組につきましては、(1)伐採本数につきましてはモモ・ハナモモで伐採本数が伸びておりまして、合計で、これまでの累計ですが458本となっています。
また、(2)樹幹注入という薬剤を木に注入することが、昨年度よりサクラのみですが可能となったことから、現在、サクラの樹幹注入を進めているところです。
今年度、県の取組につきましては表に記載のとおりです。引き続き対策を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
説明は以上となります。
○
中島宏 委員長 仁平
森林整備課長。
◎仁平
森林整備課長 県内におけるナラ枯れの確認についてご報告をさせていただきます。
報告事項7の資料をご覧いただきたいと思います。
ナラ枯れについては初めてですので、恐れ入りますが裏面のナラ枯れ被害とはというほうからご説明をさせていただきたいと思います。
ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシという5ミリメートルほどの虫がナラ菌という菌を運びまして、そのナラ菌が樹木の中で増殖することで樹木が枯れるという伝染病です。
全国では、平成12年頃から被害が報告されるようになり、10年ほど前からは近県でも被害が目立つようになってきたところです。
下の3つ目の丸のところ、カシノナガキクイムシの特徴について記載していますが、主にナラ類、県内では平地林に多く生育しておりますコナラとか、奥日光戦場ヶ原周辺など比較的標高の高いエリアに多いミズナラなどが被害に遭いやすいという状況です。比較的太いものが被害に遭って、集団的に枯れてしまうという特徴があります。
表面にお戻りいただきたいと思います。
このナラ枯れが、囲みにありますとおり、県内で初めて確認されたものです。今後、防除対策等を進めていくこととしております。
1及び2に記載のとおり、発生場所は足利市の西宮町となります。市役所のすぐ西側の山の上に織姫公園という市の公園がありますが、この公園の周辺で34本、主にコナラの木で発生を確認したところです。
4に記載のとおり、5月から8月にかけてカシノナガキクイムシが飛散して被害を拡大させますが、8月後半頃から翌年の春まで木の中にとどまっているために、本年度の新たな拡大はあまりないと考えておるところです。
5の県の対応に記載していますとおり28日付で被害防除対策会議を設置したところです。今後10月中を目途に会議を開催しまして、市町をはじめ
関係機関と情報共有、また今後の対策について協議してまいることとしております。
さらに、県内の監視体制を強化するとともに、足利市と連携して、年度内には被害木を伐倒して駆除を行っていくこととしております。
報告は以上です。
○
中島宏 委員長 以上で報告は終了いたしました。質疑をお願いいたします。
山形委員。
◆山形修治 委員 ご報告ありがとうございました。
報告事項1の
スマート林業のことで、全国の12事業のうちの1つに栃木県が選定されたということで、大きく期待をしたいと思います。
これについては、本県林業のイメージアップにもつながるということで、
報告事項5にある林業人材の確保、そして育成、ここにも大きくつながるものだと思いますので、ぜひ力を入れて頑張っていただきたいと思います。
以上です。
○
中島宏 委員長 要望でよろしいですか。(「はい」の声あり)力強いエールが送られたところです。
保母委員。
◆保母欽一郎 委員 1点だけ、林業人材の確保・育成のあり方に関する検討状況の中身で、2番の林業大学校の設置状況の中で、就職率は2年制と1年制で大きく違いがあるのですが、その具体的な違いがなぜこう出ているのかだけ簡単にご説明いただければと思います。
○
中島宏 委員長 大栗
林業木材産業課長。
◎大栗
林業木材産業課長 これは他県の状況で、やはり、2年制専修学校で取り組まれているところは一般教養なども幅広く学んでいる傾向が実際としてあり、そのようなことで、その先の就職も、公務員などに幅広く就職されている。このため、林業への就職率が下がってきている状況が見受けられます。
○
中島宏 委員長 野澤委員。
◆野澤和一 委員 関連ですが、この人材確保・育成については、現状を把握されて、労働力を現場としては必要としているということで、それに沿った林業大学校の検討を進められていると理解しています。基本的には、まだ学校をどこに設置するとかどのぐらいの規模にするかとかということはこれから詰めていくと思うのですが、概略どのようなイメージで考えられているのかお話しいただきたいのですが。
○
中島宏 委員長 坂入次長兼
環境森林政策課長。
◎坂入 次長兼
環境森林政策課長 これからのことにはなるのですが、先ほどの報告にありましたように、各委員から要望が出ているもの、人数とかにつきましては、ほかの状況とか実際の今受けているカレッジとか、就業者数等を踏まえまして検討していくことになると思うのですが、15人とか20人とか、そういう数字が委員から出ているところです。
場所につきましても、要望、意見の中では、やはり通学ということに配慮されたいというご意見を頂戴しています。あと、いろいろな実習とかも各事業体の協力等も得ながらやっていくことになると思うので、そういうことを総合的に勘案して判断することになろうかと思っております。
○
中島宏 委員長 野澤委員。
◆野澤和一 委員 以前に本会議で農業大学校に林業の部科をつくったらどうだろうという提案をさせていただいたことがありましたが、考えてみたら、林業センターには非常にすばらしい実験施設だとかあるので、ある意味では併設するのであれば林業センターを活用してやっていく方法もあると思いますので、1つの提案ということで聞いていただければと思います。
○
中島宏 委員長 ほかにありますか。
木村委員。
◆木村好文 委員
報告事項4、これに関して、廃棄物というものは我々が出すのだから共生だと思うのです。しかし、ごみを処分するうえで、納得できない部分をみんな持っているのです。
例えば、都市計画が絡んでくるけれども、工業専用地域には焼却施設が建設できるんだという話がある。かたや、一般の住宅が密集していたり学校があるとか、施設があったりするところは駄目だという話がある。でも、今、私の地元の足利市では、24時間火をどんどん燃やすわけです。技術が進み、今はかなりすばらしい焼却施設になっている。かなりよいものができていることは分かるけれども、例えばそういうものを県や市が造る工業団地において、造る以前から、焼却施設は駄目だと、工業専用地域でありながらそういうものを入れないよという条件で造っているんです。こんなのあっていいんですか。
例えば、もう何十年も前に工業専用地域を造らなきゃならなかったところが時間が経つにつれて、周辺に住宅団地ができたり学校ができたりするわけです。そういった、工業専用地域もある。けれども、その工業専用地域を造らければならなかった理由というものは以前にあったわけだ。例えば、足利市の場合では繊維業が盛んで、その関係で捺染につかう塗料があるわけだ。それも廃棄物です。処分に困って町の中でずっと点在していた。それを1か所に集めるために、工業専用地域を造ったのです。そうしたら今度は、ある企業が工業専用地域だからということで、用地をほとんど買った。そして周りには学校があり、商店街があるという中にあって焼却施設を造る。恐らく工業専用地域だからこれはやむを得ないという認識です。違いますか。担当課長お願いします。
○
中島宏 委員長 笹川
廃棄物対策課長。
◎笹川
廃棄物対策課長 共生について、工業専用地域だからといって全てが何でもよいわけではないだろうと。リサイクル施設の立地につきましては、時代に即した対応をしていかなければいけないということは以前にも
木村委員からご意見をいただいています。
この立地の考え方につきましては、時代に即したこと、これは非常に大切だと思っており、私たち自身、アンテナを高くしますとともに、先ほど申し上げました環境審議会廃棄物部会の委員の専門的な意見、あと、まさに地元の意見とをこの廃棄物処理計画をつくる際に、関係市町の意見も聞かなければいけないということは、これは法律上定まっているところですので、しっかりと地元の意見等聞きながら時代に即した計画にしていきたいと考えております。
○
中島宏 委員長 木村委員。
◆木村好文 委員 ばかげている。工業専用地域なら造ってもいいよというものを、新たな工業専用地域ができるということで、その企業がぜひそこへ入りたいと言ったわけだ。しかし駄目だと、こう言うのです。やむを得ず、町の真ん中だが工業専用地域があるのを見つけて、そこにささっとそういった施設を造る。そんなばかな話ありますか。一般の市民にしたら納得できないだろう。
冒頭申し上げたように、人が出すものだから絶対共生が必要です。共に生きる、それはやむを得ない。でも、そういう生活している中で出る廃棄物の処理は、物すごく儲かるんだそうです。足利の業者、本人が言っていました。それなら儲けてもいい。ただ、人に迷惑をかけてはならないと思います。結局何だっていうと、足利市や県で造った工業団地にぜひ入りたいということで言ったら、そういうものを入れない条件で工業専用地域を造ったからNOだと、こんなばかな話はないです。
だから、私は思っているけど、かなり技術的によいものになっています。ただ反対できないからあちこち見て歩いたんです。私は共生という基本的な考え方を持っているから。そういう中で、納得できないのは町中でも規則がない古くからある工業専用地域を探したらあったのでそこを全部買い上げ、そういう処理施設を造らせてしまうということです。もう少し変えたほうがよいのではないかという感じです。これは要望です。仕方がない。
○
中島宏 委員長 まさに今、廃棄物処理計画を来年3月に向けて策定する中に、ぜひこのようなご意見もどんどんお諮りをいただきながら、策定に向かっていっていただきたいと思います。そういう要望でよろしいですね。(「はい」の声あり)
ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
中島宏 委員長 では、以上で質疑を終了いたします。
続いて、その他
環境森林部所管事項について、質疑・ご意見があればお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
中島宏 委員長 ないようですので、以上で
環境森林部所管事項に関する議事を終了いたします。
次に、その他の所管事項について何かありましたらお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
中島宏 委員長 それでは、その他の所管事項について終了いたします。
以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
次回の
委員会は、10月7日水曜日、午前10時から開催し、
調査依頼議案の調査及び
適否確認を行います。
なお、本日配付いたしました資料は、次回
委員会での
調査依頼議案の調査の際にも使用いたしますので、ご了承願います。
それでは、これをもちまして
農林環境委員会を閉会いたします。
午前11時15分 閉会...